カッコウの托卵が、新種を次々と生み出す理由 (2/5ページ)
たとえばオーストラリアなどに生息する「ブロンズカッコウ」は、ルリオーストラリアムシクイやGerygoneなど小型の鳴禽類の巣に卵を産む。
カッコウの卵は孵化するとすぐに巣から卵やヒナを追い出し、巣の唯一の住人になる。親鳥は自分の子供をすべて失うだけでなく、カッコウを育てるのに数週間を費やす。
カッコウは最終的に親鳥の約2倍の大きさに成長する。これは利用される鳥にとっては大きな負担となる。
この負担の大きさゆえに、利用される側の鳥は、偽物のヒナを見分けて追い出す”審美眼”を進化させた。
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カッコウのヒナを巣から追い出そうとするハシブトセンニョムシクイ / image credit:Hee-Jin Noh
一方、赤の他鳥を利用するカッコウのヒナはますます”演技力”を磨いた。
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左がカッコウのヒナ、右が托卵される鳥のヒナ。どちらもそっくりで簡単には見分けがつかない / image credit:Naomi Langmore・仮親となる鳥のヒナにそっくりになるよう、種がさらに亜種へと分岐
このようなカッコウの擬態は、さらに精妙な適応をすることになる。驚いたことに、同じブロンズカッコウでも、利用できる鳥によってヒナの姿が違うのだ。