43mの大蛇など古代の巨大な岩絵は、南米先住民の縄張りを示していたかもしれない (1/4ページ)
[画像を見る]
南米にある約2000年前の世界最大級の岩絵は、そこで暮らしていた人たちの縄張りを知らせるための標識だったのかもしれない。
ベネズエラとコロンビアを流れる南米第三の大河「オリノコ川」の流域にある岩には、動物や幾何学模様をモチーフとした彫刻が残されている。
とりわけ巨大なのは、ベネズエラのセロ・ピンタード遺跡に刻まれた長さ約43mの大蛇で、単体では世界最大の岩絵(彫刻)だと考えられている。
彫刻を長年研究してきたフィリップ・リリス博士によれば、これらは「ここは俺たちの縄張りだ、わかったな」という意味なのだという。
これらの彫刻は交易・移動ルート沿いにあり、遠くからでも見られることを意図して作られた可能性があるそうだ。
・先住民にとって蛇は創造主であり守護神だった
ベネズエラとコロンビアにまたがるオリノコ川沿いの97kmに渡る14か所の遺跡には、蛇(ヘビ)、鳥、ムカデ、人物、幾何学模様などが彫刻された岩絵が発見されているが、最も多く描かれているのは蛇だ。
イギリス、ボーンマス大学の考古学者であるフィリップ・リリス博士は、10年にわたるフィールドワークをもとに、特殊なソフトウェアで当時の人々の視点を再現し、オリノコ川の彫刻がどのように見えたのか考察している。
そうした彫刻を作った人たちが誰なのかは不明だ。だが同じ地域で発見された土器やモチーフから、1000~2000年前にこの地域に暮らしていた人たちが作ったのだろうと考えられている。
リリス博士は先住民にとって蛇は特別な存在だったと説明する。
ヘビは創造主であり守護神でもありました。その地域に伝わる神話によれば、ヘビが移動したことで川が作られたそうです。