ギャルの神様・くみっきーから学んだ「自分を好きになる方法」 (2/4ページ)
”ように、決して上から目線でも、「こうしなさい」という命令でもなく、心に寄り添うように書かれている。
■ギャルの神様から、母親へ
この本の最初の項「PART1」で、くみっきーさんは自分が選んだ最初の一歩としてギャル時代のことを語っており、そこからはさまざまな葛藤や苦労がありながらも、並々ならぬ努力を重ねながら世間から求められる、当時の“ギャルの神様 くみっきー”を創っていたことが窺える。
「家族も事務所もわたしが!」と、たった10代の女の子が背負うには大きすぎたであろう責任を背負いながら、27歳で体調を崩して入院するまでひたすら頑張り続けてきたくみっきーさん。
入院をきっかけに、“頑張っているはずなのに上手くいかない”という現状を作り出しているのは、自分かもしれない、とふと思い、これまでアウトプットの連続だった日々や、話し合いを避けていたことからくる歪みであることに気づいたというが、これは他人からの期待に応えようと頑張る人、真面目な人、心優しい人など、多くの人が陥りやすいことだと思った。
頑張り続けることにも、自分で解決できることにも、限界がある。けれど、一人で頑張り続け、解決していく経験を重ねれば重ねるほど、人は他人に頼ることが苦手になっていくだろう。
本の中でくみっきーさんは「旦那さんとお付き合いをして、ようやく『わたしはくみっきー』じゃなくても一人の人間としてここにいていいんだ』という感覚を取り戻すことができました」と振り返る。そして、自分がゆっくりと解けていく感覚があった、とも。
自分の理想像を作ることは悪いことではない。けれど、“自分はこうでなければいけない”と勝手に自分に課せば苦しくなってしまう。それはくみっきーさんと同じように、表に出る仕事を続けてきた人間だけに言えることではなく、さまざまな場所で生きる私たちや、妻や母になる際にも言えることだ。
外から見える自分ではなくて、ありのままの自分に向き合うこと。本当の自分の心の声に、素直になること。
自分を好きになることは、簡単ではない。でも、少しずつ認め、好きになっていくことはできる。自分の内側に向き合い、素直になることがその第一歩なのだ。