ギャルの神様・くみっきーから学んだ「自分を好きになる方法」 (1/4ページ)
アラサーの私にとって、くみっきーさんは文字通り「ギャルの神様」だった。
田舎の進学校に入学し、校則を守ることを大切にしていた部活に入っていた当時の私は、くみっきーさんのような明るい金髪をMIX巻きにしたヘアスタイルも、カラコンやつけまつげをつけたバチバチのメイクも、スカートを短くしたり、シャツのボタンを開けてリボンをゆるくつけたりするファッションも何一つできなかった。
けれど、毎月発売日に本屋に立ち寄っては『Popteen』を買い、次の発売日まで何度も何度もメイクの解説ページやファッションのページ、彼女の言葉を読み返すのが大好きだった。
同じような日常を送れなくても、同じコスメや服を買えなくても、似ているものを探して真似てみる。洗面台の前で雑誌を開き、何度も鏡と誌面を見ながら髪を巻いて練習する。くみっきーさんのような金髪に憧れて、金髪のウィッグを買ってかぶってみたり、新品じゃ高いからと、誌面で着ていたパステルピンクのココルルのオーバーオールをフリマサイトで買ったりもした。
きっと、私だけじゃない。同じような女子中高生は、東京だけに限らず、たくさんいただろう。自分とは全く違う、東京という都会で生きるキラキラした、16歳の女の子。自分とは違う、憧れの存在。
そんなくみっきーさんが2024年5月に出した『ちゃんと自分を好きになる。(舟山久美子/KADOKAWA)』には、ギャルマインドとはまた違った、「わたしはわたし」のマインド術が書かれている。
冒頭の、“わたしは長い間、「自分が好き」なふりをしてきました”という言葉には、当時の裏側に触れた気がして少しドキッとさせられたが、当時のくみっきーさんも同じように、家族との関係や、友達との関係に悩む、一人の普通の女子高生としての一面を持っていたのだと、改めて感じて少し安心もした。
この本には、女子中高生の憧れだったくみっきーさんが活躍の裏で悩み続け、走り続け、そして休むことを余儀なくされた当時のこと。そこから丁寧に時間と努力を重ねて、自分を好きになっていったこと、そして、これを読んだ読者が“ちゃんと自分を好きになる。