俗説と誤解に満ちた室町時代の歴史イメージ!金閣は国宝ではない?銀閣に銀箔は貼られていない? (2/4ページ)
従来の教科書では、現在の金閣の写真を示して「これが室町時代の北山文化を代表する建物である」と説明してみたり、試験では「これが何時代の建築に該当するか答えよ」などと出題されたりしたものです。
しかし最近は、こうした記述はなくなりつつあります。なぜでしょうか?
金閣も銀閣もイメージと違うその理由は簡単で、金閣は1950(昭和25)年、放火によって焼失しているからです。現在の金閣は建て替えられたものなので、決して本当の意味で室町時代の建築物とは言えません。
厳密には、いわば室町時代風昭和建築だと言えるでしょう。よって、あれほど有名な金閣も国宝ではありません。おそらく「金閣は国宝に指定されているか?」と尋ねたら、多くの人が「当然国宝だろう」と思うかも知れませんが、実はそうではないのです。
また、金閣に関する誤解は他にもあります。金閣は建物全体が金箔に覆われているように思われがちですが、三層のうち一層には金箔が貼られていません。これは写真で簡単に確認できます。
さて、室町時代の文化(東山文化)を代表する建築物として、金閣と双璧をなすのが銀閣です。これにもさまざまな誤解がまとわりついています。