うつ病の6種のタイプを特定、AIによる脳のスキャンデータで明らかに (2/3ページ)

カラパイア



 そうやって撮影された画像を、機械学習という一種のAIでグループ分けしてみた。すると一口にうつ病と言っても、6種類のタイプがあることがわかったのだ。

 研究チームはさらに、こうしたうつタイプにいくつかの薬や療法を施し、3つのタイプについては特に効きやすい(あるいは効きにくい)治療があることを明らかにしている。

 たとえば、脳の認知領域の過活動を特徴とするうつタイプは、「イフェクサー(ベンラファキシン)」という抗うつ薬がよく効く。

 安静時に脳の抑うつ・問題解決領域が過剰に活発になりがちなタイプは、トークセラピーが効果的だった。

 だがそれとは逆に、安静時に脳内の注意力を制御する領域が不活発になるタイプでは、トークセラピーが効きにくかった。

[画像を見る]

photo by iStock・うつ病の種類に応じて適切な治療が行える可能性
 研究チームによると、このように脳機能の障害によってうつ病を分類できることを示したのは、この研究が初めてであるという。

 それが意味するのは、脳機能を客観的に測定することで、いずれは患者一人一人にぴったりな治療を行えるようになるということだ。

 たとえば、このチームはまた別の研究で、抗うつ薬が効きそうな患者を特定することにも成功している。

 fMRIで、うつ病の4分の1以上を占める主要なタイプを特定しておけば、これから行う治療が患者に効くかどうかを6割の正確さで予測できるのだ。

 こうした予測をすることで、これまでは時間がかかるのが常だった適切な薬や治療法探しを、ずっとスムーズに行えるようになる。

 なお今回特定された6つのうつタイプのうち1種は、うつ病でない人との脳と比べて特に目立った違いがなかったという。

 このことから、うつ病の根底にある脳生物学的な要因は、まだ完全に解明されていない可能性が高いと言える。
「うつ病の6種のタイプを特定、AIによる脳のスキャンデータで明らかに」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る