親友か平安時代のBLか? 安倍晴明と深い仲だった笛の名手・源博雅が持つ不思議な能力【後編】 (2/4ページ)

Japaaan

かけがえのない琵琶が自分の代で失われてしまうこと、ならず者の仕業で壊されてしまうのではという、天皇の嘆きぶりと心配ぶりを目の当たりにした源博雅も、玄象の紛失には心を痛めていました。

そんなある日の夜中、平安京の内裏にある清涼殿に博雅が1人でいたとき、南の方角からかすかに玄象の音色が。もう一度耳を澄ませても間違いなく玄象の音色でした。

管弦の達人・博雅が、玄象の音色を聴き間違えるはずありません。

急いで清涼殿を出て、音色を追いかけ朱雀大路を南へと進みたどり着いたのは羅城門でした。

てっきり盗人が羅城門の楼上に座り、玄象を弾いているのだろうと想像していたものの、
到着すると博雅は「人間の弾いている音色ではない。これは鬼が弾いている」と気が付きます。

「いったい誰が弾いておるのだ。天皇が玄象を探している。この音が聞こえたのでここまできたのだ」と羅生門の楼門に向かって叫ぶと、なぜか、上から紐で吊るされた玄象がそろそろと降りてきました。上にいて玄象を弾いていた「何者か」が、返してくれたのです。

玄象をしかと受け取り無事内裏に持ち帰った博雅。天皇はもちろんのことみなに賞賛されました。

当時、荒れ果てていた羅城門に夜中に出向くという行動力、妖や鬼か強盗か正体も分からないまま話しかける度胸、かすかな音色で玄象と特定できる判断力……

博雅の管弦の達人といわれるだけの能力と豪胆さに、実は鬼も驚き感嘆して玄象を返却したのかもと想像してしまいます。

「親友か平安時代のBLか? 安倍晴明と深い仲だった笛の名手・源博雅が持つ不思議な能力【後編】」のページです。デイリーニュースオンラインは、源博雅安倍晴明平安時代カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る