親友か平安時代のBLか? 安倍晴明と深い仲だった笛の名手・源博雅が持つ不思議な能力【後編】 (3/4ページ)
鬼と笛の腕前を競う
『朱雀門の月』(月岡芳年『月百姿』)朱雀門の鬼と合奏する源博雅 wiki
ある月の明るい夜。朱雀門の前を、笛を吹きながらそぞろ歩いていた源博雅は、直衣(のうし/公家の衣装)姿で笛を吹きながら歩いている男と出会います。
耳を澄ませてみると、言葉では言い尽くせないほどの美しい音色だったので近寄ってみたところまったく知らない人物でしたが、2人は向き合いお互いに言葉を交わすこともなく、一晩中笛を吹きあったそうです。
あまりに見事な笛なので交換してもらったところ、いままで博雅が吹いたことのないような名笛だったとか。
その後、月夜のたびこの人物と笛を吹きあっていた博雅ですが、「笛を返せ」といわれないまま手元に残していました。
博雅が亡くなってから、笛は帝に譲られましたが、名手たちに吹かせても、誰も吹けなかったそうです。