古代マヤで生贄となった犠牲者のDNA分析、全員が男の子でその多くが近親者であることが判明 (3/5ページ)
男女どちらなのかは骨盤の骨などから判断するが、男女の決定的な違いが現れるのは思春期になってからなので、幼い子どもの骨の場合は困難だ。
そこで遺伝子分析が大いに役立つわけだが、ヨーロッパや高緯度地域では革命的なDNA分析技術も、熱帯地域では必ずしもそうではない。
高い気温でDNAが劣化しやすくなってしまうからだ。とはいえ、最近のDNA分析技術はかなり進歩している。
非常に少量のDNAでも回収できるなど技術は日々向上していて、大規模なゲノム研究を行って、古代DNAをメソアメリカの豊かな過去を理解するためのツールとして活用できるようになりました共同研究著者のクリスティーナ・ワリンナー氏は語る。・どうして双子の存在がわかったのか?
同じ子どもから2度サンプルを採取してしまうのを避けるため、全員同じ骨、つまり頭蓋底の錐体骨を使用した。
各自が持っている遺伝子はひとつだけなので、サンプリングが重複していないことは確かで、そのおかげで一卵性双生児を特定することができた。
双子は自然発生的に全人口の0.4パーセントしか存在しないが、チュルトゥンではその割合が明らかに通常よりも高かった。
双子が生贄にされた理由は、マヤには双子の英雄の伝説があり、古代マヤの紀元物語と精神生活において双子が特別な意味をもっていたからではないかという。
死に対する考え方が古代マヤと現代の私たちとではまったく異なっていたことを忘れてはならない。
古代マヤでは子どもを殺して生贄にするのは、特別な儀式に参加できる名誉なことだったのではないかと考えられるのだ。