調子に乗るな!未亡人となった紫式部があわれな勘違い男を瞬殺【光る君へ】 (2/3ページ)
下心むき出し(隠しているつもりでしょうが)の文にうんざりした紫式部は、これを放置しました。
すると焦った男から、催促の文が届いたのです。
勘違いしないで!あわれ男は瞬殺
折々に 掛くとは見えて ささがに(篠蟹=蜘蛛)の
如何に思へば 絶ゆるなるらん【意訳】今までおりに触れて巣をかけていた蜘蛛が、巣をかけなくなってしまったのはどういうことでしょうか?
【本音】よく返事を書いてくれた貴女が返事を書いてくれなくなったのは何故ですか?
……そういうとこやぞ。紫式部のうんざり感は一層増したことでしょう。
仮にも女性を蜘蛛に喩えるとは言語道断。恐らく巣をかけて飛んでくる獲物=男を待ち構えているんだろ、とでも言いたかったのでしょう。
夫が亡くなってまだ喪も明けていないのに……筆先に含む墨すら重たく感じる中、9月晦日(つごもり。末日)になって何とか返歌を寄越したのでした。
霜枯れの 浅茅(あさじ)に紛(まご)ふ 篠蟹の
如何なる折に 掛くと見ゆらん【意訳】霜の降りた枯れ草に住む蜘蛛が、どういう時に巣をかけるか、分かりますか?
【本音】数回文通したくらいで、調子に乗らないで下さい。あなたに手紙を書くなんて、暇つぶし程度にしかなりませんから。