318万年前の化石人類「ルーシー」は毛深くなかった (4/6ページ)

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アウストラロピテクス・アファレンシス属の復元予想模型 Australopithecus afarensis Naturhistorisches Museum Wenen. Credit: Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0:・ルーシーは裸であって裸ではなかった
 そういった意味で、体毛が濃かろうと薄かろうと、ルーシーは裸ではなかった。羞恥心というベールをまとっていたのだから。

 にもかかわらず、たいていのルーシーは現代の社会規範を前提として描かれることが多い。例えば、よくあるルーシーの姿は、夫らしき男性や子どもたちに囲まれ、いかにも優しい母親といった表情を浮かべたものだ。

 ケルトナー氏は、こうした母性と核家族に関する歴史的な仮定に基づくルーシーの描き方を、ただの思い込みに過ぎない「エロチックな空想科学」であると非難する。

 こうしたやり方は、しばしば確かな証拠がないもので、しかも人類の進化に関する女性差別的・人種差別的な誤解を永続させる恐れもあるという。

 例えば、人類の進化を表すお馴染みのイラストは、もっとも進化した段階としてヨーロッパ系白人男性が描かれることが多い。一方、女性ホミニン(ヒト族)の復元図では、黒人女性の特徴が誇張されがちだ。

 ケルトナー氏は、こうしたルーシーをまた別の解釈で描いた、彫刻家ガブリエル・ヴィナスの作品「サンタ・ルシア」を紹介している。
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