5万1000年前の「物語を伝える洞窟壁画」をインドネシアで発見、絵物語としては世界最古か? (1/5ページ)
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インドネシア、スラウェシ島レアン・カランプアンの洞窟で壁画が発見された。新たな分析を行ったところ、この壁画は5万1200年前にさかのぼることが判明し、現存する物語性ある岩絵の中でも最古のものとみられている。
そこには、半身半獣の人物3人が1頭のイボイノシシと対峙しているように見える場面が描かれていて、これまで考えられていたよりも遥か昔から人類は物語を伝える手段として絵という芸術を活用していた可能性があるという。
・壁画と人類の進化
ネアンデルタール人は、7万5000年前にはすでに洞窟に絵を描き始めていたとされているが、描かれていたものは抽象的なものばかりだった。
これまで具象的な洞窟壁画として知られている最古のものは、フランス、ラスコーにある2万1000年前の壁画で、鳥の頭をもつ人間がバイソンに向かっていく様子を描いている。
2019年、スラウェシ島のマロス=パンケップ・カルストの洞窟で、数百点の岩絵が見つかり、その中にこの島原産のイボイノシシやアノアという小型水牛と関わる人間のような姿が4.5mもの範囲に描かれているものがあった。
3人のうち1人はイノシシの喉のあたりに何かを近づけていて、もう1人はイノシシの頭の上で逆さまにひっくり返っているように見える。最後の1人は、正体不明の物体を持ち、何かのかぶり物をつけているようだ。