タイの墓地で、幽霊となった死者のための映画観賞会が開催される (2/4ページ)

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・故郷に帰れなかった華人の魂を慰める行事
 この墓地で眠っているのは、かつて中国からタイに渡って来た人々だ。今回のこの上映会は、故郷に帰ることなく、文字通りタイに骨を埋めた彼らの霊を慰める目的で行われたものだそう。

 タイの中華系コミュニティでは、毎年清明節(春分の日から数えて15日目、日本のお彼岸にあたる)から端午節(旧暦の5月5日)くらいの時期に、こういった上映会を開催するのが恒例になっているんだそうだ。

 この様子を報道した現地のニュース番組がこちら。

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วังเวง ชวนขนลุก ฉายหนังให้ผีดูในสุสาน

 実は上座部仏教の教えが広がるタイでは、一般的に日本のようにお墓を作る風習がないそうだ。タイ人の場合、火葬の後しばらく納骨堂で遺骨を保管した後、散骨するケースが多いとのこと。

 この世はあくまで修業の場、輪廻の輪の中のかりそめの肉体にすぎない、ということなのだろう。

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image credit:photoAC

 だが中華系の人たちは伝統的にお墓を作るので、今回の墓地にも約2,800基のお墓があるそうだ。その中のいったいどれだけの霊が、上映会に参加して楽しんでくれたのだろうか。

 ちなみにタイは中華系の人が多く、一説によるとバンコクでは人口の8割が華人の血を引いているんだとか。他国の華僑とは違い、タイの中華系は現地に同化している傾向が強いようだ。
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