脳外科手術の始まり。新石器時代のヨーロッパ人は穿頭術で頭蓋に穴をあけたまま歩き回っていた (2/3ページ)
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photo by iStock・新石器時代の外科医は経験豊富でスキルが高かった
術後に脳浮腫、感染症、出血、ショックなどの危険性がかなり高かったはずなのに、生存率が高かったということは、穿頭術を行った初期の外科医が経験豊富でスキルが高かったということを明確に示しているルッソ氏は論文にこう書いている。
例えば、患者の頭に穴を開ける前に手術道具である石器が消毒されていた可能性があり、さらには患者がこの試練を乗り越えられるよう、鎮痛作用や抗菌作用のある自然の植物が使われたらしい。
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・先史時代に穿頭術が活発に行われていた理由
先史時代に穿頭術がこれほど一般的に行われていたその理由はわからないが、こうした処置は怪我や病気による頭蓋内圧を減少させるために行われたのではないかと考える学者もいる。
稀なケースではあるが、穿頭術は今日でも実際に行われている。
19世紀の伝説的な神経学者ポール・ブローカは、脳内に住む悪魔が発作を引き起こしているため、頭蓋に穴を開けてその悪魔を解き放つという信念と関連してこうした手術法が生まれたのではないかと推測している。
新石器時代の外科医がどういう理由で穿頭術を始めたのかはともかく、こうした処置は人類が外科手術の腕をあげるための興味深い実験的ステップともいえる。