見えない絆の残酷さ。「パパやらなくていい」の本当の意味【海のはじまり#3】 (2/4ページ)
いつも小学生の下校に合わせたかなり早めの時間に会えているので、夏の会社の退勤時間がスーパーホワイトすぎて、視聴者的にもその会社に転職したい欲がむくむく湧いてきます。
夏と弥生(有村架純)と海での、始めての遠出は水季の働いていた図書館。
そこで出会ったのが水季の同僚である津野(池松壮亮)。彼はおそらく密かに水季に恋心を寄せ、水季や海の力になれるよう色々尽力していたものの、恋はかなわなかったよう。
そんな津野が、夏と海が仲良さそうに二人で話す様子を見ている弥生に「疎外感すごいですよね。自分は外野なんだって自覚しますよね」と声をかけます。
子どもの扱いがめちゃくちゃ下手くそなのに、子どもの接し方100点の弥生よりも、なぜか海に好かれる夏。血のつながりや見えない絆の強さをひしひしと感じます。
弥生にとって、もし生きていたら中絶をした実子と同じ年齢である海。母親を失った彼女の母になれたら、と淡い期待を抱いている弥生にとって、血のつながり、実子であるという絆が大きく立ちはだかってきます。
弥生にとっての「疎外感」はまた別の日にも。今まで当然のように3人で会っていたのに、ある日夏が弥生なしで海のところに会いに行くなど、あらゆる場面で感じ始めます。
もし今後、母をやることになったなら、この疎外感の壁は今後も立ちはだかる場面がいくつもあるのでしょう。弥生の母は茨の道であるような示唆に見えてしまいます。
■海のパパが始まり、弥生の疎外感が助長される残酷なシーン
ある日、夏は海が無理しているのではないかということに気がつきます。
遠回しに朱音に聞いても歯切れの悪い返事で、海本人に直接問いかけます。
「水季死んで悲しいでしょ? なんで無理するの? 泣いたりすればいいのに。水季だって元気でいてほしいって思ってると思うけど、元気ぶっても意味ないし。