【光る君へ】平安の文学オタク女子!源氏物語の大ファンで「更級日記」の作者・ちぐさ(菅原孝標女)の人生 (2/4ページ)
やがて伯母から『源氏物語』五十余巻をもらった彼女は、それはもう昼夜を問わず読みふけり、一言一句暗唱できるまでマスターします。
「妃の位も何にかはせむ(たとえお妃様にしてくれると言われても、『源氏物語』を読める喜びに比べたら何てことない)」
※『更級日記』より
三度の食事よりも物語が大好き……しかしそんな幸せ生活に水を差す者が現れます。夢の中に。
「早く仏の教えを学ばないと、成仏できませんよ!」
「神仏を拝みなさい!信仰をおろそかにしては、ロクな末路をたどれませんよ!」
僧侶や神職がたびたび夢に出てきては彼女を叱りつけますが、それでもお構いなしにオタク人生を突っ走ったのでした。
のち祐子内親王(後朱雀天皇女)の女房として出仕し、長久元年(1040年)ごろに橘俊通(としみち)と結婚。
嫡男の橘仲俊(なかとし)と二女をもうけますが、康平元年(1058年)に俊通が先だってしまい、子供たちも独立していきました。
独りぼっちになってしまった彼女は、これも物語にばかり耽溺して神仏を顧みなかった報いなのかと後悔しながら、『更級日記』に自らの半生をつづったということです。