「ドラッグ・ロスをいかに解消するか」世界と日本における小児用医薬品開発の現状と課題の比較 (2/2ページ)
三重病院・長尾みづほ氏も登壇し、現場からの意見として次のように見解を述べました。「アトピー性皮膚炎の有症率は小児~30代が多く、重症度は大人より子どもの方が圧倒的に高いです。
子どものうちに発症すると、長期化・重症化するリスクが高まり、QOLに支障をきたします。
だからこそアトピー性皮膚炎は早期に適切に管理することが重要です」(長尾氏)
治験の承認が進んだ2021年以降、注射薬や経口薬といった全身療法が増え、保護者からは「イライラが減り親子関係が良好になった」、子ども本人からも「痒くないことがこんなに楽だなんて!」などの声が届いているといいます。
適切な薬が迅速に届く未来を目指して
「ドラッグ・ロス」「ドラッグ・ラグ」に対応するため、日本では様々な開発支援策が予定されています。イーライリリーでも2024年、自己免疫疾患対応の「バリシチニブ」「レブリキズマブ」や、小児がんに対応する「セルペルカチニブ」の3製品で小児適応の承認を取得。小児用医薬品の世界同時開発を行ったことで、開発・承認期間の大幅な短縮に成功しました。
イーライリリーは今後も小児用医薬品開発を続け、より多くの小児患者にとって有効な治療手段を提供することを目指していくそうです。