乙丸、無事でいてくれ!「刀伊の入寇」の詳細など…『光る君へ』12月1日放送回を楽しく振り返る (8/9ページ)
菊池容斎『前賢故実』より
倫子「私は殿(道長)の栄華を描いて欲しいと言ったのだけれど……(意訳)」
赤染衛門「だからこそ藤原氏の興隆を描いたのです。何なら中臣鎌足から描こうと思ったところですが、さすがに寿命が尽きそうなのでやめておきました(意訳)」
……宮中の輝かしい一幕を切り取った『枕草子』、人間の闇をはかなくえぐり出した『源氏物語(光る君の物語)』ときて、ならば自分は「史上初めて仮名文字で歴史を描き上げる」ことに価値を見出した赤染衛門(凰稀かなめ)。彼女らしい大真面目さに、源倫子(黒木華)もあきれ顔です。
赤染衛門が記したとされる『栄花物語』は、宇多天皇の即位から描かれており、道長が生まれる80年近く前になります。
この時代の藤原氏長者は藤原基経(もとつね)、道長から遡ること実に4代の祖先(道長の高祖父)でした。
【藤原氏略系図】
……基経-忠平-師輔―兼家-道長……
基経は日本史上初めての関白と言われ、まさに藤原氏の興隆を象徴する人物と言えるでしょう。
ちなみに藤原氏の初代である藤原鎌足(かまたり)まで遡ると、道長から数えて11代。高祖父の高祖父の曾祖父に当たります。
【藤原氏略系図】
……鎌足-不比等-房前-真楯-内麻呂-冬嗣-長良-基経-忠平-師輔―兼家-道長……
さらに悪ノリ?を発揮して、藤原氏の祖先神である天児屋根命(アメノコヤネノミコト)まで遡ると、道長から33代になりました(諸説あり)。