大河ドラマ『べらぼう』親なし・金なし・風流なし…けれど野心家!江戸のメディア王・蔦屋重三郎を完全予習【前編】 (5/6ページ)
源内の序文は、女衒(ぜげん/遊女屋などに女性を売る仕事)が女性を買うときに、どんな部分に注視するかを挙げ「どんな女性でも、引け四つの時刻(※)にあまっている女性はいない。そんな器の広さがあるのが、このお江戸なのだ」という内容で締めくくっています。
※吉原の遊里で、遊女が張り見世から引き揚げる時刻
「あの男色家の平賀源内が、女の園の吉原本の序文を書いた!」ということで、江戸っ子たちの間で『細見嗚呼御江戸(さいけんああおえど)』は、大きな話題を呼びました。
面白みや新しさが薄れ、客離れしていた『吉原細見』でしたが、源内の序文はもちろん吉原で生まれ育った蔦重ならではの、微に入り細に入り描かれた充実した内容も大評判となったのです。
そうして、蔦屋重三郎は「版元」として確固たる地位を築いていきました。
後編に続きます。
