「りんご」は日本古来のもの?欧米のもの?誰が、いつから栽培したの…?日本りんご史に迫る【後編】 (2/3ページ)
これ以降、各地で品種改良がさかんに行われるようになったのです。
価値暴落、環境悪化…りんごの受難次に、昭和後期から現在にかけてですが、1963年にりんご生産に大きな影響を及ぼす出来事がありました。バナナの輸入自由化です。これにより、りんごの売り上げが急に下がります。
また1966年にはみかんが大豊作となり、ここでもりんごの価格が暴落。さらに1968年には暴落した「国光」「紅玉」が山や川に大量に捨てられてしまうという出来事もありました。
1960年代は、国内のりんごにとっては受難の年だったと言えるでしょう。
が、その後は盛り返します。1975年頃には「ふじ」と「デリシャス系」が主要品種として登場。「ふじ」はこの後も栽培面積、生産量とも50%近くを占め続けます。
1971年(昭和46年)に名称登録された「金星」。デリシャス系とされる
1980年代後半には「ふじ」につづき、「つがる」「王林」「ジョナゴールド」などが主力となり、現在に近い品種構成になりました。新しい国内育成品種も次々に登場しました。
ただ、現在は地球温暖化の影響で、品種によっては従来通りに作り続けるのが難しくなっています。
例えば「ふじ」は寒冷な環境を好むため、温暖化が進む現在では、りんごの産地と呼ばれる場所でも作りにくくなっています。反対にジョナゴールドは温かい環境でも比較的作りやすいようです。