【世界最高峰ホテルディレクターに学ぶ。地域資産を活かした観光地づくりのヒント】2024年11月28日/主催:松本エリアにおける持続可能な観光地域づくり産業研究会 (6/9ページ)
4.人との繋がり: (Human connection): 地元の人々と心を通わせる本物の交流。
これら4つの要素は、Matias 氏自身が南米でAwasi Patagoniaを開業した際に取り入れた要素でもあります。観光客に特別な体験を提供し、大きな成果を上げることに成功している実例を元にお話しされました。
・Awasiでの経験を踏まえた、持続可能な観光のあり方に対する考察
Awasi Patagonia、Awasi Atacama、Awasi Iguazuの3つのホテルを開業するにあたっては、共通して「自然に対して謙虚であること」という考え方を大切に、各々の施設のコンセプトを考案したと強調。その根底には、観光地における地域社会の保護と持続可能性、そして自然環境保全への思い、「自然こそ最高の美でアートである(Nature is art)」という自身の美意識や価値観に基づいた考え方があったと述べられました。
また、構想を具現化するためには、「ありのままの自然を活かすこと」が重要であると考え、自然環境に極力手を加えない方法で、ホテルの内外装を自然と調和したシンプルなデザインに仕上げることを目指したそうです。また、「シンプル」に地元の要素を組み合わせることで、人々が訪れたくなる独自の魅力が生まれると述べられました。
3つのホテルをつくる際に大切にした点については、以下のようにお話ししています。
▼Awasi Patagonia
「Nature is art」、自然こそがアートであるというコンセプトを大切にホテルづくりを行いました。外側から見ると非常にシンプルな構造になっており、華美な装飾は使用せず、可能な限り大地に負荷をかけないよう、建造物も浮かせる形ーー単純に「木を建てた」ような外観にしました。また内観は、窓からの景色が迫ってくるような自然との一体感を感じられるような客室にしたいと考え、絵画のフレームのようなイメージでデザインに落とし込みました。
▼Awasi Atacama
アタカマは一面が砂漠に広がるエリアであるため、「砂漠の中のオアシス」をコンセプトに、砂漠では希少価値の高い「木」を多く取り入れた空間にしようと考えました。