大河『べらぼう』で花魁・花の井が実在した「五代目 瀬川」を襲名!美しく男前…その魅力に迫る【後編】 (3/6ページ)
瀬川という松葉屋の花魁は実在の人物ですが、ドラマでは先代(四代)の瀬川は「まぶと添い遂げたかった花魁は身請けが嫌で自害した」ということになっています。
蔦重が「瀬川の名前は不吉なのに背負っていいのか」と心配するも、花の井は「そんな不吉はわっちの性分じゃ起こりそうもない」と一蹴。蔦重に余計な負担をかけたくないという気遣いでしょう。
「わっちが豪儀な身請けをして、瀬川の名前を幸運の名跡にする」といいます。
「男前だな、おめえ」と感謝する蔦重。まさに、どうせ添い遂げられるわけはないなら、自分の運命をかけても蔦重を助ける花の井は、本当に惚れ惚れするような男前で、かつ深い真摯な愛が感じられて切ない場面です。
実在した伝説の花魁「瀬川」実際のところ、瀬川の名前の花魁で有名なのは初代(二代目という説も)・四代と、花の井の五代目だそうです。
伝説の花魁瀬川に関してはいろいろな逸話があります。
たとえば、初代はもともと医師の娘で、武士の家に嫁いだものの夫が盗賊に殺されてしまい生活に困窮。松葉屋に身を寄せることに。
その後、享保年間(1716~1736)に吉原で偶然夫を殺した敵と出会い、見事に仇討ちを成し遂げ遊里を去り、尼となって浅草の幡随院(ばんずいいん)に入り「自貞」と号した
……という話があります。
そして、四代目瀬川は、宝暦年間(1751~1764)に吉原遊里で名を馳せました。