大河『べらぼう』で花魁・花の井が実在した「五代目 瀬川」を襲名!美しく男前…その魅力に迫る【後編】 (5/6ページ)
」の場面での花の井の男前ぶりに惚れたという声が続出しました。
サイズを刷新、情報量は妓楼から河岸の安見世まですべてを網羅、さらに花の井が五代目瀬川を襲名したというトピックスも盛り込まれた蔦重版の新吉原細見『籬の花』は大ヒットしたのでした。
ちなみに「籬」とは、竹など木の材料で、隙間を広めにあけて作られた垣根のこと。そして遊郭で、遊女屋の入り口の土間と店の上がり口との間の格子戸のことも指します。
垣根の間からのぞく「花」はより美しくみえる……という意味合いもあったのでしょうか。
『[新吉原細見]/籬乃花(安永4, 1775年)』(江戸東京博物館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100450858
蔦重のために花魁人生をかけた花の井。史実では「盲人の中での最高の位」を持つ鳥山検校(市原隼人)に、1400両(約1億四千万円相当)ほどのお金で身請けされ「鳥山瀬川事件」とまで呼ばれるほど江戸中で話題になります。
鳥山検校は瀬川を見受けした3年後に江戸幕府から財産を没収、江戸から追放。その後、瀬川がどうなったのかいろいろな説があるのですが、いずれも真偽のほどは明らかになっていません。ただその生涯から田螺金魚による戯作『契情買虎之巻』ができ、語り継がれるほどの伝説の花魁となりました。