現実を生きる編集者の葛藤。「叶えられなかった夢」との向き合い方って?【未恋~かくれぼっちたち~#9】 (1/3ページ)

マイナビウーマン

現実を生きる編集者の葛藤。「叶えられなかった夢」との向き合い方って?【未恋~かくれぼっちたち~#9】
現実を生きる編集者の葛藤。「叶えられなかった夢」との向き合い方って?【未恋~かくれぼっちたち~#9】

※本コラムは『未恋〜かくれぼっちたち〜』第9話までのネタバレを含みます。

■「夢、諦めてもいいよ」って健斗に言ってあげたい

わたし、よく考えるんです。自分が本当になりたい職業に就けている人ってどれくらいいるんだろう? もしかしたら、ほとんどの人が、妥協という名の折り合いをつけながら、働いているんじゃないか? って。

実を言うと、わたしもライターにずっと憧れていたわけではありません。自分ができることと、やりたいことのちょうど中間にライター業があっただけ。本当になりたい職業は別にあったけれど、今はこのお仕事がすごく楽しくて充実しています。

でも、かつて自分が憧れていた職業に就いている人を見ると、健斗(伊藤健太郎)と同じようにモヤモヤすることがあります。すごくキラキラして見えるもんだから、「タイムトリップして人生やり直したいな」とか、「あの時、もっと本気出していたら違っていたのかな」とか。そんなふうに考えることもあるけれど、当時のわたしも、その時の全力を出していたはずなんです。

『silent』(フジテレビ系)の脚本家・生方美久さんのデビュー作『踊り場にて』(フジテレビ系)でも描かれていたけれど、夢を諦めるというのは悪いことばかりじゃない。「次に何か、新しい何かをやろうと思った時、過去の自分が、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ優しく肩を抱いてくれます」という台詞にあるように、“過去に夢を追いかけた自分”が、“新たな夢を追いかける自分”の背中を押してくれることってあると思うんです。

平井堅さんの楽曲『桔梗が丘』にも<夢中なものは変わるけど夢中になる気持ちは変わらないで>という歌詞がありますが、年齢を重ねて現実を知っていくうちに、夢中になるものが変わるのは当然なことだと思うんですよね。ただ、夢中になる気持ちが変わらなければいい。

健斗を取り囲む女性たちは、ある意味で夢を掴んでいる人なんです。まず、言わずもがなゆず(弓木奈於)は漫画家になる夢を掴んでいる。

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