毎年12万人超が集う神秘の奇祭!京都・宇治「県祭り(あがたまつり)」その驚くべき風習を紐解く【前編】 (5/5ページ)

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神事の後、梵天を担いでご神木の周りを3周し、拝殿前に安置。そして深夜0時になると、いよいよ「渡御ノ儀」である梵天神輿が出御となります。

街中へ出発する梵天を乗せた神輿。(写真:縣神社)

境内を練り歩き鳥居から表に出た梵天は、暗闇の中、旧大幣殿前で、”ぶん回し”や”差し上げ”など勇壮に走り回わると、境内に帰り、梵天奉安所で着御の儀の後、本殿に帰着します。

街に出ると暗いとは言っても街灯の灯りがあるので、”ぶん回し”や”差し上げ”は目視することができますし、この間はフラッシュを使用した写真撮影も可能です。

大きく横に傾けられる梵天。(写真:縣神社)

そして、6日の午前1時頃に梵天が境内に戻され、電灯が消された暗闇の中で神事が斎行されます。こうして、「暗闇の奇祭」と呼ばれる「県祭り」は幕を閉じるのです。

すべての神事が終了した後、梵天の丸い御幣から奉書紙が抜き取られ、参列者に授与されます。この紙には、縁結びや子授けの御利益があるとされています。

それでは[前編]はここまで。[後編]では「県祭り」で行われていた驚くべき風習と、日本古来の祭りに込められた深い意味をひも解いていきましょう。

※参考文献
網野善彦著 『日本の歴史を読み直す』 ちくま学芸文庫

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