【実在人物】病に倒れた”カボチャの旦那”こと大文字屋市兵衛(伊藤淳史)の生涯[大河べらぼう] (3/5ページ)
背が低く、猿のように大きく窪んだ眼をしている。滑稽だ、滑稽だ……。
「祖形見ぐるしく」と評された市兵衛は、容姿にコンプレックスを抱えていそうですね
しかしそれを強みに変えてしまうしたたかさは、かつて猿と呼ばれた天下人・豊臣秀吉を彷彿とさせます。
かくて吉原遊郭の風雲児・大文字屋市兵衛は順調にのし上がっていったのでした。
差別に苦しんだ晩年
みんなで蔦重を取り囲む忘八たち。蔦重のすぐ左に大文字屋市兵衛の姿。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
そんな大文字屋市兵衛の家族は、妻の仲(なか。相応内所)と養女(姪、姉の娘)の”まさ(秋風女房)”。どちらも女流狂歌師として活躍する才女です(カッコ内は狂歌師としての狂号)。
また婿養子の加保茶元成(岡本源兵衛)も狂歌師として活躍。大文字屋をより一層大きく発展させました。
しかし安永7年(1778年)、江戸市中の神田に屋敷を買おうとした時に事件が起きます。
町名主の益田又右衛門(ますだ またゑもん)が、市兵衛に対して「遊女屋に土地を売った前例がない」と主張。屋敷の購入を認めませんでした。
これに納得の行かない市兵衛は、町奉行所へ訴えを起こします。