朝ドラ「あんぱん」山寺宏一演じる座間晴斗にはモデルが!やなせたかしの恩師・杉山豊桔の生涯とは? (2/5ページ)

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教壇に吹き込んだ“銀座の風”

杉山豊桔の生年は、詳細にはわかっていません。しかし彼自身も東京高等工芸学校を卒業しており、その後、母校に助教授として赴任したことは確かです。

豊桔は、入学早々の学生に朝ドラ『あんぱん』の座間のように、こう告げたと伝わります。

「図案科に入ったからといって将来は自由。デザイナーにならなくても、小説家でもタップダンサーでもいい」

この言葉通り、杉山は教室を飛び出し銀座の街へ学生を連れ出す授業を好みました。ネオンとショーウィンドーが放つ最新流行を観察し、「机上で学ぶより街で吸収せよ」という実地体験を通じて感性を磨かせたのです 。

当時の銀座はモダン文化の発信地でした。洋装店のポスター、カフェのメニュー、電飾広告と、すべてが生きた教材でした。

その刺激を受けた学生たちからは、のちに広告・装幀・漫画など各界で活躍するクリエイターが続出します。

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