兵器が硬貨に。実はさまざまな課題が山積していた戦後日本の貨幣製造の変遷をたどる! (1/4ページ)
終戦直後の硬貨
終戦後に日本国内で製造された硬貨の変遷について見ていきましょう。
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また国威を高めることを意図したデザインがなくなり、平和や産業の復興を表すデザインになったのです。
1945(昭和20)年、それまでの錫製の5銭硬貨は、表面がそれまでの菊紋・桐紋・瑞雲から、平和の象徴である鳩がはばたいている絵柄に変わります(ただし、菊紋と桐紋は表裏に残りました)。
また同年には、10銭硬貨が錫製からアルミニウム製にかわり、絵柄も稲穂と桜に変わります。稲穂が選ばれたのは、農業復興による食糧増産という願いが込められているからでしょう。

