幕末の志士たちはなぜ命を賭けた?日本を近代国家へと導いた「理念の連鎖」の記録 (2/5ページ)
志士たちの中には、従来の身分制度を否定し、「一君万民(いっくんばんみん)」、すなわち天皇のもとにすべての民が平等であるという理念を掲げる者もいました。これは、武士と庶民という明確な身分差があった江戸時代の社会を根本から変えようとする、きわめて革新的な思想でした。
また、彼らの目指した「自由」とは、現在私たちが考える「個人の権利」や「私生活の自由」とはやや異なります。当時の「自由」とは、「国家に尽くすことを自ら選び取る意志」や「正しいと思うことを堂々と語り、行動する勇気」を意味していました。
その代表格が、長州藩の吉田松陰です。彼は学問を通して日本の未来を見すえ、自らの信念に基づいて幕府を批判し、命を落としました。
歴史上稀有な長州の天才!幕末の偉人「吉田松陰」の功績と心に突き刺さる名言集【前編】
松陰の思想は、のちに高杉晋作や伊藤博文など、多くの後進に引き継がれていきます。
一方で、坂本龍馬のように西洋の政治思想や制度に触れ、それを日本流に応用しようとした人物も現れます。
