実は大バクチだった!大久保利通らが仕掛けた合法クーデター「廃藩置県」の意外な実態【前編】 (1/3ページ)
廃藩置県はクーデター
明治時代、全国の藩を廃して政府直轄の県とした廃藩置県(はいはんちけん)は、薩摩(鹿児島)・長州(山口)藩出身の少数の政府実力者が秘密裏に断行した一種のクーデターでした。
明治政府は諸藩連合政権として発足した経緯もあり、藩の存続を前提として、旧幕府領などに置いた府県と同じように統制を強める政策を進めていました。
しかしこのやり方では諸藩の意見(公議)に配慮せざるを得ず、版籍奉還などの改革は不徹底なものに終わってしまいます。
こうした状況の打開策として、政府が有力藩の軍事力による政権強化を図ったため、かえって藩に依拠した政体の限界が明らかになり、廃藩断行の誘因となったのです。
今回はそのあたりの経緯を前編・後編に分けて見ていきましょう。