【大河べらぼう】シュールすぎる蕎麦とうどんの戦い!恋川春町『うどんそば化物大江山』とはどんな作品? (4/5ページ)
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荷物の中には蕎麦切包丁や蕎麦打板(うちいた)、薬味を粉にする擂粉木(すりこぎ)や下金(おろしがね)などの武器を隠し、準備に余念がありません。
すると道中、5人の前に謎の老人が現れて言いました。
「油断するでないぞ。饂飩童子は変幻自在、時には干し饂飩、時には焼き餅に化けて襲いかかってくるだろう。そこでそなたらに、この麺棒を授けよう。これは浅草で買って来たもので、堅い樫(かし)の木で出来ている。これで打てば、さすがの饂飩童子ものびないことはなかろう。ゆめゆめ疑うでないぞ。わしはそなたらが日ごろ信仰している八文大菩薩じゃ……」
八文大菩薩とは武神・八幡大菩薩のパロディ。蕎麦が一杯八文(※)だから、そう名づけたのでしょう。
(※)ただし恋川春町が活躍していたころは一杯が十二~十四文くらいになっていたため、昔の物価で時代感を表現したものと思われます。
にしても化物退治の神器を浅草で買って来たというところが、実にシュールですね。
ともあれ八文大菩薩の加護を受けて大江山に到着した5人は、饂飩童子に酒を振る舞って酔い潰します。
そして泥のように眠りこけたところを、浅草で買って来た麺棒でボッコボコに打ちのめしたということです。
これじゃどっちが悪役か、分かったもんじゃありませんね。