【べらぼう】三人の女、つよ・てい・そして歌麿…そうきたか!歌麿の心情に視聴者もらい泣き (6/7ページ)
御暇を頂戴したう存じまする
つたなき物なれど過日御やくそくの系図仕上申し候みなさま益の御多かう并ニ蔦や耕書堂の繁盛ちう心より御祈ねん申し上候
てい※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第26回「三人の女」より、ていの書状。
【意訳】おいとまを頂戴≒離縁したいと思います。
つたないものですが、先日お約束した作品の系図を仕上げました。
皆様にはますますのご多幸ならびに蔦屋耕書堂の繁盛を衷心より御祈念申し上げます。
……つよの社交性や歌麿たちの才覚、そして蔦重の度量を前に、自分は相応しくないと身を引こうとしたてい。真面目な性格が丹念に表された系図と書状(離縁状)を置いて、出て行ってしまいました。
何とか白山観音寺の門前で追いついた蔦重は、引き留めの説得を図ります。
てい「江戸一の利者の妻は私では、務まらぬと存じます」
蔦重「そりゃ随分な言い草ですね。『あんたは江戸一の利者だ。けど、てめぇの女房の目利きだけはしくじった』……おていさんは、そう言ってんですよね」
てい「私は、あくまで己で己を顧み……」
蔦重「おていさんは、俺が俺のためだけに目利きした、俺のたった一人の女房でさ」
蔦重は自分と同じように本を愛し、同じ辛さを味わってきたていだからこそ、一緒になろうと心に決めたのでした。
※確かにあの「お初徳兵衛プロポーズ」じゃあ、商い(丸屋買収)のためだけと誤解されても仕方ありませんが……。
かくして手を取り合い、共に寝るようになった二人。襖一枚へだてた向こうで、蔦重を祝いながら布団をかぶる姿に、多くの視聴者がもらい泣きしたことと思います。
なお劇中に登場した白山観音寺とはどこなのか、調べてみても検討がつきませんでした。東京都心部(蔦重が走って追いつける範囲内。日本橋周辺)にある尼寺とは思うのですが、ご存じの方はご教示ください。