江戸時代のぼったくり駕籠「重た増し」とは?拒否をすれば袋叩き、女性は人身売買の危険も (2/3ページ)
薩摩守(平忠度=タダ乗り)なんて許さねぇよ」
……てな具合で、こうなると大抵の客は諦めて「重た増し」を払うことになります。
雲助たちが狙うのは、主に懐の重そう(カネがありそう)な客や、弱そう(いざとなれば二人がかりで勝てそう)な客でした。
「重た増し」の相場は?かくして泣き寝入りした客は、どのくらいの「重た増し」を支払ったのでしょうか。
別に決まりなどないのでいくらでも取れるのですが、大抵は酒手(さかで。酒を買う資金)程度の金額とされました。
酒の相場は時代や品種によって異なるため、実際にはケースバイケースとなります。
雲助たちの隠語で濁り酒は「白馬(白いの)」、清酒は「赤馬(赤いの)」等と呼ばれ、雲助らがどちらをどのくらい飲みたいかによっても金額が変わったことでしょう。
「重た増し」を拒否すると?
ちなみに「重た増し」の支払いを拒否した場合、雲助たちは実力行使に及びます。
駕籠をひっくり返すのは男女共通として、男性なら袋叩きにした上で、その場に放置。山犬(狼や野犬)に食われようが知ったこっちゃありません。
女性なら手籠めにした上で遊女屋へ売り飛ばすケースもあったと言います。
もちろん男女問わずに身ぐるみ剥がしてしまうのは、言うまでもないでしょう。
そこまでされるくらいなら、旅先の必要経費と割り切って、お酒をおごってやるのも一策かも知れませんね。
終わりに今回は悪徳駕籠屋が時折せびる「重た増し」について紹介しました。