史実はたった一行!?江戸を放火した少女の悲劇「八百屋お七」はほぼフィクション…実際の内容は? (2/3ページ)
そうこうしているうちに、家が完成して戻ることに。監視の目が厳しく佐兵衛に会えない日々が、お七の激しい恋心を募らせていきます。
そして、「また火事になれば寺で佐兵衛に会える」という思考に陥ったお七は、放火を実行してしまうのです。
古今名婦伝(国立国会図書館デジタルコレクションより)
当時の江戸では、「火には火を」ということから放火には火あぶりの刑罰が行われていました。しかし、年齢が15歳なら酌量があったようで、不憫に思った奉行によってお七を15歳にしようという動きが起こります。
ただ、お七は正直に自分の年齢を答えてしまうのです。そうしてお七は火あぶりに処され、その短い命を散らすのでした。
八百屋お七はほぼフィクション
かなり濃厚なお七の物語ですが、ほとんどが作家によって描かれたフィクションです。江戸の歴史に記されているのは、江戸時代の歌学者・戸田 茂睡(とだ もすい)が書き残した「お七という少女が放火して処刑された」という文章のみ。
このエピソードが作家たちの創作心に火をつけたのでしょう。