大河「べらぼう」殺された母子と壮絶な将軍の最期〜江戸を襲った洪水が引き起こす無念の死【前編】 (2/6ページ)
逃げ続けた生活に終止符を打てたかと思いきや
「もはや逃げてはならぬ気もする」と、何かを決意したように見える新之助。思い返せば、「逃げ続けてきた」人生でした。
初めての吉原で、気立てがよく愛らしい女郎・うつせみ(後のふく)に夢中になり、客と女郎の垣根を超え相思相愛の仲になるものの、しがない浪人ゆえ頻繁に吉原に通うことができない新之助。
うつせみは、変態客の相手をし自分の揚げ代を稼ぎ、新之助と逢瀬を重ねます。その事実を知り、新之助は無計画のままうつせみを吉原から逃がすものの失敗。
数年後、「俄祭り」の雑踏に紛れて吉原にやってきた新之助。再会した二人は手に手をとって吉原から逃げ、とある農村で暮らすことになりました。やっと幸せが訪れたかと思いきや、天明3年(1783)の浅間山の大噴火が起こります。二人が暮らす村も噴火の被害を受け、“江戸から来たよそ者”だからと追い出され、江戸の蔦重(横浜流星)を頼って逃げてきたのでした。
蔦重が二人に住まいと仕事を世話し、可愛い赤ん坊も授かり、ようやく逃げなくてもいい生活送れるようになった……と思いきや。小さな幸せは無惨にも破壊されてしまいました。