江戸浪人たちの内職「傘張り」はどのくらい稼げた?収支をリアルに計算してみたら… (2/3ページ)
傘張り内職の材料 傘の骨組み(廃品を回収) 傘に貼る油紙(購入) 油紙を貼る糊(米粒などで自作?) その他(簡易補修)
傘の骨組みは破損や摩耗の度合いによって価格が異なり、概ね一本4〜10文(1文25円として約100〜300円)で仕入れたそうです。
※傘の骨組みを自作するのは職人技であり、業務効率が悪すぎるため、ここでは除外します。
ほか油紙や糊などの原価はまちまちなので、ここでは仮に、骨組みも含めたトータルで売上の20パーセントに収まるよう調整したものとしましょう(要するにケースバイケース)。
これで仕入れはひとまず完了しました。厳密には、後で割り出します。
傘張り工程と小売相場
道具と材料が揃ったところで、さっそく傘張りを始めましょう。
まずは傘張りの工程を確認します。
①骨組みから古い油紙を剥がすor切り取る
②乾燥している骨組みに新しい油を貼る
③糊が乾いたら、はみ出た油紙を切り取る
④最終確認して、不備がなければ完成
……と、ざっくり挙げてみましたが、得手不得手や気候など(湿度が高いと糊が乾きにくい)によって作業スピードや精度は大きく変わってくるでしょう。
一本仕上げるのに、最速で半日(数時間)、かかった場合は2〜3日と考えられます。