『べらぼう』胸が震えた名シーン…決意を固めた“同じ成り上がり”の田沼意次と蔦重の覚悟を考察【前編】 (2/7ページ)
源内にもらった店の名前、“書を持って世を耕す”「耕書堂」から、“書を持って世に抗う”「抗書堂」になる覚悟を決めます。「こうしょどう」の運命はいかに。
初めてと最後は同じ「ありがた山の寒がらす」今回のタイトル、『ありがた山とかたじけ茄子』。「べらぼう」の第一話のタイトルが『ありがた山の寒がらす』だったのを覚えていますか。当時、無許可営業の「岡場所」や「宿場」に客を奪われ、危機に陥った吉原の状態を見かねた蔦重は、平賀源内の勧めで老中・田沼意次に「けいどう」(非公認の私娼窟などの取り締まり)を申し出ました。
蔦重の訴えに意次は、「吉原のためだけに、けいどうは行えない」と突っぱね、吉原の人気が落ちた理由は他にもあるのではないか?「お前は客を呼ぶ工夫をしているのか」と言います。蔦重の目から鱗が落ちた瞬間でした。