【べらぼう】寛政の改革で絶版処分に!唐来参和(山口森広)作『天下一面鏡梅鉢』とはどんな作品だった? (5/5ページ)

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『天下一面鏡梅鉢』の反響

唐来参和『天下一面鏡梅鉢』より、新年を寿ぐ諫鼓鳥(かんこどり)。その当て字には「誰かあの『ふんどし野郎』を諫めてやれよ、それとも太鼓持ちしかいないのか」という皮肉も……。

とまぁこんなお話しです。何から何までおめでたい、まったくもって、バカバカしさの極みとでも言いましょうか。

言うまでもなく、これらはすべて皮肉です。

天下一面すべて鏡、つまり「現実は 何から何まで真反対≒残念な世の中」という意味でした。

ちなみに梅鉢とは松平定信の家紋。菅原道真のモデルは、もちろん定信です。

「あんたが政治をやりさえすれば、さぞやめでたい尽くしの世になるだろうよ……ふんどしの守様、これでご満足かい?」

そんな蔦重たちの声が聞こえて来そうですね。

果たして大いに売れた『天下一面鏡梅鉢』。しかし流石に皮肉がバレてしまい、寛政元年(1789年)に絶版処分を食らってしまいました。

同時に朋誠堂喜三二(尾美としのり)『文武二道万石通(ぶんぶのふたみち まんごくどおし)』と恋川春町(岡山天音)『鸚鵡返文武二道(おうむがえし ぶんぶのふたみち)』も一緒に絶版処分となり、二人は戯作者生命を絶つことになります。

それでも唐来参和は2年後に復活、しぶとく創作(改革への抵抗)を続けるのでした。

NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では、山口森広が演じる唐来参和。彼の活躍に注目しましょう!

※参考文献:

小池正胤ら編『江戸の戯作絵本 2』筑摩書房、2024年2月

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