【べらぼう】平賀源内(安田顕)の化身?鳥山石燕(片岡鶴太郎)が最期に視た「雷獣」とはどんな妖怪か (3/5ページ)
脇に「広有 いつまでいつまでと鳴(なき)し怪鳥(けちょう)を射し事 太平記に委(くわ)し」とある。
雷獣は東日本を中心に各地で伝承が残されている妖怪で、江戸時代から近代以降も、しばしば言及されてきました。
かつて『平家物語』で退治された妖怪・鵺(ぬえ)は雷獣ではないかと言われているそうです。
その外見については諸説あり、獣のような姿をしていたり、鳥のように翼が生えていたりと一様ではありません。
多く目撃されている姿は体長2尺(約60cm)ばかり。概ねイヌ・タヌキ・イタチ・ムジナ・ハクビシン・オオカミ等に似ていて、尾が長く、鋭い爪を持っているというものでした。
なお雷獣とは雷と共に天から落ちてきた幻獣の総称であり、一定の種族ではないとする見方もあります。
大河ドラマの劇中で描かれていた雷獣は鳥のようであり、鳥山石燕が生前に発表した中で最も近いビジュアルの妖怪は『今昔画図続百鬼(こんじゃくがず ぞくひゃっき。安永8・1779年刊)』に登場する以津真天(いつまで)でしょうか。
鳥山石燕が生前に雷獣を描いたという記録は残っていませんが、もし雷獣を描いていたら、どのような姿に描いたか、興味深いところです。
最後に出版された妖怪画集は天明4年(1784年)の『百器徒然袋(ひゃっき つれづれぶくろ)』。もしまだ健在だったら、より多くの妖怪たちを世に描き遺したでしょうに、残念でなりませんね。