朝ドラ『あんぱん』作曲家の頂点から突然の別れ…いせたくや(大森元貴)のモデル・いずみたくの生涯 (4/5ページ)
大衆歌とミュージカルの頂点
やがて、いずみたくに運命的な出会いが訪れます。
昭和35(1960)年、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』(同名の曲の作曲はいずみたくが担当)の制作が決定。その制作現場において、同名の曲の作詞者・永六輔から、やなせたかしを紹介されたのです。
翌昭和36(1961)年、たくはやなせたかしの作詞で『手のひらを太陽に』を作曲。次の年の昭和37年(1962)には、NHK『みんなのうた』で放送されて子供達に人気を博しました。
やなせたかしとの出合いによって、お茶の間にいずみたくの名前が轟いた瞬間です。
昭和38(1963)年には、作曲した『見上げてごらん夜の星を』が坂本九の歌唱で大ヒットを記録。たくは、日本レコード大賞の作曲賞を受賞するに至ります。
名実ともに、日本一の作曲家に登り詰めた瞬間でした。
しかしたくは、それで慢心することはありません。
「チョコレートは明治」や「伊東に行くならハトヤ」などのCM音楽を担当。歌謡曲では「恋の季節」や「夜明けのスキャット」、「いい湯だな」などで大ヒットを続け様に出しました。
舞台面では、六本木に小劇場「アトリエフォンテーヌ」を開設。自作ミュージカルの実験拠点とします。