「べらぼう」源内生存説は有望!?退場しても存在感が薄れない“もう一度会いたいあの人”【平賀源内編】 (3/8ページ)
そんな源内を花の井(小芝風花)が相手をするのですが、このとき、源内が“花の井と蔦重との関係”を尋ねたことがありましたね。
「重三が誰かに惚れるなんてござんすのかねえ。どの子も可愛いや、誰にも惚れぬ。あれはそういう男でありんすよ」
と答えた花の井。繊細で人の心に機微に鋭かった源内は、花の井の表情で、彼女が胸に秘めている蔦重への恋心を察しました。
史実では、破天荒、自信家、山師のイメージがある反面、幅広い才能や構成力で多くの人を惹きつけるひとたらしな面もあったと伝わります。
「べらぼう」では史実通りのキャラクターに、プラス、純粋で生真面目な部分や繊細かつセンシティブな面がプラスされていました。
花の井が披露する舞を眺めつつ、亡くなった恋人の役者・瀬川菊之丞(三代目・花柳寿楽)の姿を重ね懐かしむ源内。その目にみるみるうちに涙が浮かぶ場面は、多くの視聴者の胸を震わせた名シーンとして記憶に新しいところです。
「哀しく切ない色気を漂わせる、繊細な魅力を持つ平賀源内」でした。森下佳子脚本と安田顕さんという、うまい役者さんならではだったと思います。