“真の被害者”とは?誤解だらけな「ノルマントン号事件」日本とイギリスの間で翻弄された悲劇の船長【後編】 (4/4ページ)
来日してサムライのコスプレをするジョルジュ・ビゴー(Wikipediaより)
歴史的事実ではあるもののこのように、ノルマントン号事件について私たちが抱くイメージには、事実と異なる点がたくさんあります。
あの事件が条約改正のきっかけにはなったのは間違いなく、それは歴史的事実です。
しかし、そもそもノルマントン号事件という事故の経緯はあの漫画で描かれたイメージとは程遠いものでした。
また、漫画のイメージに引きずられて、ドレーク船長は多数の日本人を見殺しにした悪徳船長と思われがちです。しかし実際には、日本とイギリスの外交上の都合から無理やり実刑判決を食らわされた人でもあったのです。両国の狭間で翻弄された被害者と言ってもいいでしょう。
参考資料:浮世博史『くつがえされた幕末維新史』2024年、さくら舎
画像:photoAC,Wikipedia
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