「べらぼう」大崎に“死”の宣告…なぜ計画を見破った?ラスボス・一橋治済の狂気に満ちた展開を考察【後編】 (3/9ページ)
7話『乱れ咲き往来の桜』で、10冊もの新作の黄表紙本を出した時、蔦重自身が舞台に上がって新作の宣伝をしたときを思い出します。最終回に近づき、随所に「懐かしい演出」が散りばめられているのが嬉しいところです。
噂話とあて推量が大好きな江戸っ子を利用
案の定、耕書堂の仮店舗の店先で「なんだこれ!」「これはグニャ富だね」などと人々が盛り上がります。
そこに、グニャ富(中村富三郎/坂口涼太郎)本人が登場。「なんだいこりゃ!こんな風に描いたなんて聞いてないよ!」と怒ります。そっくりとはいえども、かなりデフォルメされた絵になっているので、女形の役者としては怒るのも当たり前でしょう。
口八丁の蔦重が丸め込もうとするも「しゃらくさいよ!」とグニャ富が店頭で大暴れ。
この面白い大騒ぎは噂となり注目を集め、江戸っ子たちは「写楽は誰だ?」と、世論は狙い通りに湧き上がります。