「べらぼう」大崎に“死”の宣告…なぜ計画を見破った?ラスボス・一橋治済の狂気に満ちた展開を考察【後編】 (5/9ページ)
よくも悪くも、噂に乗っかりやすく拡散するのが大好きな江戸っ子たち。以前、同じ人々が「米がないのは田沼のせい」と興奮し、天変地異まで「田沼意次(渡辺謙)のせい」と盛り上がっていたことを思い出しました。
田沼意知(宮沢氷魚)の葬儀では石まで投げて興奮し、意知を斬った佐野政言(矢本悠馬)のことを「佐野大明神」と崇めて盛り上がってましたね。
そんな彼らの影響されやすい気質を「写楽=源内」の噂に利用したのは、田沼親子を罵った江戸っ子への蔦重なりの仕返しだったような気がしてなりません。
噂が耳に入りラスボス登場もちろん城内も「平賀源内生存説」の噂でもちきりになりました。そんな折、前回、11代将軍・家斉の乳母で一時身を隠していたものの、再度一橋に奉公したいと申し出てきた大崎(映美くらら)が、一橋治済(生田斗真)に「自分の元にこんなものが届いた」と『一人遣傀儡石橋』の草稿を見せます。
「これを書けるのは平賀源内しかいない。写楽という絵師が源内という噂がある、源内は浄瑠璃小屋に身を潜めているそう。確かめたほうがいい」と、提案しました。
松平側に寝返った大崎の嘘でした。尼寺に潜んでいたものの定信に見つかり命乞いのために治済を裏切る決心をしたのです。
その頃、耕書堂にはたくさんの客が押し寄せ、「源内が生きていたのか!」「源内を見かけたって人がいるぞ」と大盛り上がり。そこに滝沢瑣吉(滝沢馬琴/津田健次郎)が店先に駆け込んで、持ち前の大声で「源内が生きてるってまことか!!平賀源内はまこと生きておったのだ!!」と騒いでくれました。
「あいつはすぐに喋ってしまいそうだから」とチーム写楽には加われなかったものの、「噂を補強する広報マン」としていい働きをしてましたね。