朝ドラ「ばけばけ」史実でトキとの関係は?松江中の生徒 小谷春夫のモデル、小泉八雲の愛弟子・大谷正信の生涯 (3/5ページ)
ヒロイン・トキのモデルで、のちに小泉八雲の妻となる小泉セツとも交流があったことが想像できます。
劇中では小谷春夫がトキに想いを寄せている描写がありますが、実際にセツに対しそのような想いがあったかは不明です。
正信の英作文は、ハーンによって徹底的に添削が施され、のちの正信の英語力財産となりました。
小泉八雲。彼との出会いが英文学者として歩むきっかけとなった。
英語講義において、正信は「英作文の賞を二度受けた」と言及されています。お気に入りの学生というより、実際には弟子的存在になっていくのです。
ハーンは自身の執筆作業でも、正信を重用していました。著作資料の収集を依頼された正信は、その報酬で学資を賄ったといいます。
明治25(1892)年、正信は中学を卒業して京都の第三高等学校へ入学。明治27(1894)年には学制改革のために仙台の第二高等学校に転校します。
この間、正信には自分の人生を決定づける出会いがありました。
それぞれの高等学校には、同級生にのちに俳人となる河東碧梧桐と高浜虚子がいたのです。
彼らとの交流は、正信に俳諧への興味を掻き立てるのに十分なものでした。
明治29(1896)年、正信は東京帝国大学英文学科へ入学。同大には、ハーン(当時は小泉八雲)も教授として赴任していました。