坂本龍馬の“あの名言”、実は本人まったく言ってなかった!史実から幻の名言 誕生の背景を解説 (3/5ページ)

Japaaan

この言葉のもとになったのは『孟子』で、吉田松陰が『講孟箚記』の中で「志士は溝や谷に落ちて死ぬことや、戦場で首を取られることを覚悟しておくべきだ」と解釈して語ったと後世に伝えられています。

※参考:

歴史上稀有な長州の天才!幕末の偉人「吉田松陰」の功績と心に突き刺さる名言集【前編】

とりあえず「溝に落ちて死ぬ」というイメージだけは共通しています。また、同時代の幕末期の有名人である吉田松陰が語ったのなら、龍馬がこれを口にしてもおかしくない、と梶原一騎が考えた可能性もあります。

梶原一騎は、これを現代風にアレンジして龍馬の言葉として使ったのかも知れません。

「ヒーロー化」の原因は司馬遼太郎だけではない

このように龍馬の言動には、史実と創作と脚本家の引用が混在しています。信長や秀吉と同じように、龍馬像も創作によって大きく膨らまされてきたのです。

特に坂本龍馬については、司馬遼太郎がヒーローとして描きすぎたため史実とかけ離れた人物像が定着してしまったのは事実でしょう。

そのため批判も多く、日本史の教科書から龍馬の名前が消えるかも知れない、ということで最近話題にもなりましたね。

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