幕末の人斬り・岡田以蔵はなんと拳銃を所持!勝海舟を護衛!史実が語る“悲劇の暗殺者”の実像【後編】 (1/4ページ)
誤解された殺し屋
前編では、一般に定着している「人斬り以蔵」こと岡田以蔵のイメージとその根拠について見てきました。
幕末の人斬り・岡田以蔵のイメージに潜む多くの誤解——創作が歪めた史実とのギャップを解説【前編】とりわけ歴史ドラマや小説・漫画が好きな人にとっては、岡田以蔵というのは身分制度における被抑圧者であり教養のない殺し屋だったというイメージが根強いでしょう。
小説やドラマ、漫画などの創作の中で強調されがちな彼の人物像には、大きく分けて三つの誤りが見られます。
一つ目は足軽出身で貧しいという点ですが、これは前編で説明した通りで、もともと彼は郷士の家の生まれであり、しかも順調に出世していった家柄だったことが分かっています。
二つ目は粗暴で教養がないというイメージです。しかし、藩の重要な任務である参勤交代の護衛に抜擢されていることから、一定の信頼と能力があったと考えられます。

