日本酒の始まり、実は「米」じゃない――古代の日本人が愛した“縄文ワイン”を示す証拠 (2/5ページ)
見つかった種子は果肉が変質したような繊維質の塊とともに見つかっており、意図的に果実を潰して果汁を絞った「絞りかす」であると考えられています。
さらに種子とともに大量に発見されたのが「ショウジョウバエの仲間のサナギ」です。このハエは発酵した果物を好む性質があり、自然界でこれほどの密度で集まることは極めて稀です。
この場所には、ハエを惹きつけるほどの甘い香りを放つ発酵中の「縄文ワイン」が蓄えられていたのではないかー。そんな当時の情景が、小さなサナギの痕跡から想像されています。
一方、山梨県や長野県を中心とした中部高地では、お酒造りに関わるとされる「有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)」が作られていました。