「恋愛心中」では終われない太宰治の最期…自死の決定打になった“最後の一押し”とは (3/4ページ)

Japaaan

彼を最終的に入水に追いやったのが富栄でないとすれば、それは誰だったのでしょう。

その答えは、おそらく税務署の職員です。

太宰の妻・津島美知子の回想録によると、1948年2月末、太宰の家に武蔵野税務署から通知が届き、前年所得21万円に対し11万7千円の所得税が課されることが告げられています。

ちなみに同時の11万円は、現在の価値で換算すると1,100万円ほどです。

確定申告というシステムがスタートしたのはこの前年のことで、これを太宰は知らなかったか、あるいは見て見ぬふりをしていました。経費計上もしていなかったため、収入のほぼ全額が課税対象となったのです。

太宰は原稿料や印税を全部自分で管理していたのです。「管理」と言ってもその大半は妻に内緒で酒・タバコ・薬に使い果たして、美知子に泣きながら「もうお金がない」と漏らしたそうです。

さらに決定的なのは、太宰の死の直前に税務署職員が富栄宅を訪れ、太宰と二人きりで話したという事実です。

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