『豊臣兄弟!』直ロスが重すぎる…墨俣一夜城まさかの自ら爆破で炎上!ほか…第8回解説

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『豊臣兄弟!』直ロスが重すぎる…墨俣一夜城まさかの自ら爆破で炎上!ほか…第8回解説

……第8回は、直(白石聖)への喪失感に心ごと持っていかれた回でした。

小一郎(仲野太賀)は「必ず生きて帰る」という約束を果たした。――それなのに、帰る場所そのものが崩れてしまうなんて。

祝言を思わせる幸福な空気、幼い日の思い出、父娘の和解。視聴者に覚悟を促すような流れでありながら、それでも「どうか最悪だけは…」と願ってしまう。あの数十分は、まさにそんな心の揺れの連続でした。

そんな第8回「墨俣一夜城」。今週も、気になったポイントを振り返っていきましょう。

墨俣一夜城はあくまでおとり?

見込まれた以上は必ず応える。捨て石となることなど百も承知で、難任務に挑む秀吉。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

織田信長(小栗旬)の命によって墨俣に一夜城を築き上げた藤吉郎秀吉(池松壮亮)。紀行でも解説があった通り、このネタは『絵本太閤記』による創作と見られています。

「何だ、墨俣一夜城はフィクションなのか」

でもいいじゃありませんか。荒唐無稽な伝承も、面白ければ歴史の一部と大目に見ましょう(面白ければ、ですが)。

学術的なことは学者先生にお任せして、私たち視聴者は痛快な秀吉伝説を楽しめばいいのです。

今回特筆すべきは「墨俣の築城作戦はあくまで陽動(目をそらす作戦)であり、本目的は北方城の奇襲・奪取にある」という点でした。

これまで墨俣に城を築くという無理難題こそ本目的とする描き方が多かった中で、北方城に目を向ける展開に、斬新さを感じた視聴者も少なくなかったのではないでしょうか。

フィクションだった一夜城!秀吉が築く前から墨俣には城が存在していた『豊臣兄弟!』

美濃三人衆の揺れ動く胸中

斎藤勢の軍議光景。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

斎藤竜興(濱田龍臣)から邪険に扱われ、恨みを募らせる美濃三人衆。安藤守就(田中哲司)・稲葉良通(嶋尾康史)・氏家直元(河内大和)は、このまま竜興を支えるべきか悩んでいることでしょう。

北方城で小一郎から織田に寝返るよう説得された守就は、その場で断りはしたものの、胸中の動揺が見てとれました。

民が安穏に暮らせるなら、織田でも斎藤でも構わない。元百姓の小一郎が発した言葉だからこそ、守就の胸に響いたのかも知れません。

自分たちが守ってきた美濃国を、このまま竜興が治めるべきか、それとも……良通や直元もまた、同じように悩み続ける様子が描かれています。

斎藤竜興から信長に寝返り!『豊臣兄弟!』に登場の“美濃三人衆”が辿ったそれぞれの末路

「よき城であった!」自ら爆破

自分たちの築き上げた城を、焼き捨てるよう命じる秀吉。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

俗説では、墨俣一夜城を築き上げた秀吉はその城主となるのがお約束。自分の知略をもって築き上げた城の主となる展開に、多くの歴史ファンが胸躍らせたことと思います。

しかし今回は「墨俣はあくまで北方城奪取の陽動に過ぎない」という方針から、斎藤勢を引きつけるだけ引きつけた挙げ句、最後は秀吉自ら爆破してしまいました。

蜂須賀正勝(高橋努)ら川並衆と心一つに力を合わせ、せっかく築き上げた自分たちの城を、自ら灰燼に帰せしめる……その無念さは、想像するだけで胸が絞られそうです。

わずかな間ではあったけれど、間違いなく墨俣城は秀吉たちみんなの城であり、実によい城であった……この展開も、あまり例を見ないのではないでしょうか。

爆炎と共に焼け落ちる墨俣城を背に立ち去る秀吉たちの姿に、今度こそは城持ちになってほしいと声援を送った視聴者は、少なくないと思います。

そして命からがら窮地を脱した小一郎と再会。二人仲良く生還し、信長に怒られたことでしょう。大丈夫、生きてりゃきっと次があります。そう、生きてさえいれば……。

父・坂井喜左衛門との和解

嫌なヤツだったけど、娘に対する愛情だけは本物だった喜左衛門。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

故郷の中村を飛び出して以来、このままフェイドアウトかと思われた坂井喜左衛門(大倉孝二)。一度は直を蔵に閉じ込めたものの、ついには小一郎との結婚を黙認することにしました。

性格こそねじくれ曲がっていても、娘のことは我が身よりも大事にしていた回想シーンなどを交えながら、父娘の和解が情感たっぷりに描かれています。

まぁ、この後死んじゃうけどね(多分)……上げて落とすのはドラマの王道。正直「まぁ、そうなるな」と冷めた目で見てしまったのは否めません。

父親に守られた思い出から、自分もかくありたいと身を挺して子供を守り、命を落としてしまうのでした。

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斬られた直以上に可哀想な弥助

直に「握り飯を作ってくれ」とせがむ小一郎の姿に、多くの視聴者が涙した。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

中村からの帰り道、農民同士が何やら抗争を繰り広げています。久しぶりに登場した玄太(高尾悠希)が、最近は水争いが激しいと言っていましたね。

小一郎たちが国奪り合戦に命を賭けるように、農民たちもまた生きるために命を賭けていたのでした。

今回一番可哀想だったのは、直よりも弥助(上川周作)でしょう。明らかに危険な場所へ考えなしに駆け出した直を制止すらできず、みすみす死なせてしまったという汚名を着せられてしまったのですから……。

実在人物にこういうイメージがついてしまうと、なかなか払拭しにくいので、何とか挽回してほしいと思います。

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第9回放送「竹中半兵衛という男」

竹中半兵衛と面会する豊臣兄弟。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK

今回はいよいよ竹中半兵衛(菅田将暉)が登場!ということで、多くの視聴者が期待していたようですが、ほとんど出て来ず肩透かしを食らった印象が残りました。

さんざん焦らした?上で、次回はいよいよ「竹中半兵衛という男」の魅力がたっぷりと演じられることでしょう。

天才の何とかは紙一重。知恵者だけど変わり者な半兵衛のキャラクターは、かつて菅田将暉が演じた源義経(鎌倉殿の13人・令和4・2022年)を彷彿とさせます。

果たして本作ではどんな半兵衛が描かれるのか、菅田将暉の好演に期待しましょう!

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